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はなればなれになってしまう恒星なかま
2015年7月10日

  銀河って、星がムチャクチャたくさん集まってできているって、よくいわれます。それって本当です。銀河は、数10億個から数兆億個もの星が、チリやそのほかの物質といっしょになってできています。

  でも銀河を、ただの星の集まりというのならば、なんだか星たちは、つみかさねられてできた汚れた服の山みたいですね。しかし銀河には、はっきりときれいな形に整った姿のものもあります。ちょうど洗濯された服が、ていねいに折りたたんでしまわれているように。

  私たちがいる銀河、天の川銀河は、うずまき銀河の1つです。うずまき銀河はCDのように平らです。でも、まん中にあるのはCDのような穴ではなく、大きなバルジといわれる星の集まりです。このバルジには、中心に、よく超巨大ブラックホールがひそんでいることがあります。

  そしてもちろん、うずまき銀河には、とても大きなうでが何本か中心をとりまいています。ちょうどダンス会場で踊っている人に、スカートがクルクルと巻きついているようにです。最終的には、全てのものが、いわゆる年取った星たちの周りにあるハロー(かがやいて見えるふくらみ)や、まだよくわからない、泡のように見えないものの中に包まれています。

  この写真は、南米チリにある超大型望遠鏡VLTで撮られたもので、散開星団という若い星々の集まりが写っています。散開星団は、ふつう、うずまき銀河のうずのうでの中でみつかります。なぜかといえば、そこにはたくさんのガス、つまり星をつくるための主な材料があるからです。

  ほかの集団の星とはちがい、散開星団の星は、年をとるにつれて、数億年かけて、ゆっくりとただよい、はなれていきます。実際のところ、私たちの太陽も、おそらく散開星団の1つのなかで、何百ものほかの仲間の星たちといっしょに生まれたのですが、その後みんな長い時間かけて宇宙の中へさまよい出たのです。

知っ得ダネ

私たちの銀河には、だいたい1000個の散開星団があります。

この記事はESOの記者発表によります。

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