フォローお願い
iBookstore
Android app on Google Play
好きです!
A programme by
ひとつの彗星(すいせい)?ふたごの小惑星?それともその両方?
2017年10月13日, Osaka

望遠鏡を使っても天文学者たちはものが二重に見えることがあります。今回、彗星だと思ったものが、実は2つの小惑星であることが発見されました!

小惑星288Pは地球から遠くはなれた火星と木星の間の小惑星帯(メインベルト)にあり、観測するのが難しいのですが、最近地球の近くまで移動してきたのでやっとくわしく見ることができるようになりました。するとなんと驚いたことに、小惑星288Pは1つではなく2つだったのです!この小惑星のペアは「二重小惑星」とよばれ、2つの小惑星はおたがいの周りを回っている兄弟星なのです。実際、この2つは大きさも重さもほとんど同じで、まるでふたごのようです。

これらの小惑星の重さをはかることができたなんて、それだけでもたいへんなおてがらですが、それに加えて科学者たちは、彗星のようにふるまうふたご小惑星は今までに観測されたことがなく、これが発見第1号であることもつきとめました。

小惑星の表面の氷は、太陽の熱で溶けていることが観測されました。ちょうどほうき星のしっぽと同じです。だから288Pは初の「彗星のようにもふるまう二重小惑星」ということになります。 これらの面白い発見からずっと科学者たちは、この先いつかまた288Pのような天体をもうひとつ発見できるだろうかと考えています。その時がくるまでは、天文学者たちはきっと、あの時ダブって見えたことを幸運だったと思い続けることでしょうね。

知っ得ダネ

知ってました?最近の研究によると、水は彗星によって地球に持ち込まれたのだ、と以前から考えられていましたが実はそうではなく、水を持ち込んだのは凍った小惑星だったのかもしれことがわかったんです。

This Space Scoop is based on Press Releases from Hubble Space Telescope, ESA.

この記事はハッブル望遠鏡および、ヨーロッパ宇宙機関からの報道発表によります。

Share:

Printer-friendly

PDF File
951.6 KB