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宇宙のヒカリ虫、なぜ光る?
2011年8月17日

  この写真の緑色のものを、天文学者たちは何とよんでいると思いますか? “しみ”だとおもったら、当たりです! 専門的に言うと、このような天体の正式な名称(めいしょう)は、「ライマン・アルファ・ブロッブ(しみ)」です。

  このように宇宙でボ~ッと光るブロッブは非常にめずらしく、とっても遠いところ、宇宙のはて近くにあるのです。また宇宙で一番大きな天体のなかまで、この巨大なガスの雲は私たちの銀河である天の川銀河より数倍大きなものまであります。そしてこれらは発光する昆虫(こんちゅう)の群のように明るく輝(かがや)いています。しかしブロッブが輝く原因は天文学者にとって謎(なぞ)なのです。

  一つの考えは、ブロッブのもつ強力な引力によってガスが引きこまれ、そのときに熱くなって輝くというものです。もう一つの考えは、ブロッブの中に明るい銀河があるために輝いているということです。

  現在、南米のチリにあるVLT(“非常に大きな望遠鏡”の意)という強力な望遠鏡を使って、天文学者はこの謎解き(なぞとき)に一歩近づきました。この写真にあるブロッブの光の性質を注意深く調べたら、この輝きは、ブロッブの中に明るい銀河が入っているからだとわかったのです。

  天文学者はこのような天体を今後もっと研究して、銀河があることによってどんなブロッブでも輝くと言えるかどうかを調べようとしています。天文学者は、たつた一つの発見だけで結論に結びつけることはしません!

知っ得ダネ

  最初のライマン・アルファ・ブロッブは、わずか12年前に発見されました! つぎの12年間で、宇宙にどのような新しい天体が発見されるでしょう?

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