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宇宙オリンピック
2012年6月28日, Osaka

宇宙では何ものも立ち止まってはいません。つまり、ほとんどの星々は長距離(きょり)マラソンのランナーのようなものです。かれらは一生を通して常に宇宙を移動しています。しかし、天文学者は最近、短距離ランナーといったほうが良い星を見つけました。この写真では、白線わく内の緑色のシミのように見えます。

この星のスピードを調べるために、天文学者は、レースがはじまってからどのくらいの距離を移動したか、そしてどのくらいの時間がかかっているか、理解しなければなりませんでした。天文学者は、この星が写真のガスとチリのむらさき色の雲の中心でそのレースをはじめたと考えています。というのも、この星がパルサーという非常に速く回転する特別な種類の星だからです。そして、このガスとチリの雲が爆発(ばくはつ)によってできた時に、このパルサーは吹き飛ばされたのです。

天文学者の考えでは、パルサーが毎時900万〜1100万キロというおどろくべき速度で動いているようです。これはこれまで知られているなかで、いちばん速く動いているパルサーということができます!しかし、速さの一番争いでは他にも競争相手がいます。以前のパルサーは、5百〜1千万キロの間で移動していたと考えられています。 

残念ながら天文学者たちは、この2つの星を「宇宙オリンピック」に参加させ、どちらが最速のスプリンターであるか判断することはできません。そのかわりにかれらは難しい観測をして正確な結果を出す必要があります。

知っ得ダネ

パルサーが時速1,100万キロの速度で動いているなら、約13秒で地球の赤道の周りを一周することができます。

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