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宇宙のサーカス
2013年7月16日

  17世紀に望遠鏡が発明されるまでは、誰もが地球が宇宙の中心だと思っていました。太陽や惑星、そしてすべての星々は、みんな自分たちの周りを回っていると考えていました。地球が太陽の周りを回っているだけでなく、太陽もまた私たちの銀河、天の川銀河の中心を回っているのだと私たちが知ったのは、遠くの宇宙まで見ることができる技術を獲得してからのことです。

  過去100年間にわたって、望遠鏡は信じられないくらいの速さで進化し続けてきました。今や私たちは、50km以上にわたって設置された巨大な電波望遠鏡群を持っていますし、宇宙空間に打ち上げられた望遠鏡すら持っています。そしてこれらの強力な道具を使って、昔の人には夢にさえできなかった宇宙の神秘を明らかにすることができます。

  たとえばこの写真、惑星状星雲ですが、それは星がはげしい爆発によってバラバラに引きちぎられた残骸(ざんがい)なのです。この写真のものは、「道化師顔(どうけしがお)星雲」といいます(訳注: 日本では「エスキモー星雲」として知られています)。どうしてそう呼ばれるのか、わかりますか? それはちょうどサーカスの道化師の顔ににて、モジャモジャのかみの毛と、真ん中に大きく輝く鼻があるからです。

  この天体が初めて見つけられたのは、1757年のことです。でもこの星のくわしいことは、今でもなお新しく発見されています。紫で表されているところは、100万度という非常に高い温度で燃えているガスです。赤、緑、そして青色のもようは、爆発した星からふきとばされた外側の物質です。そしてさらに、天文学者たちは、とても高温の2つの星が、このガスの雲の中心に存在して、おたがいが回りあっていることに最近気づいたのです。

知っ得ダネ

  ガリレオ・ガリレイは望遠鏡を空に向けた最初の人です。彼はその生涯をかけて、人々の宇宙のイメージを完全にひっくり返しました。彼は月はすべすべしたものではなくて、クレーターでいっぱいだということや、太陽には黒点があること、そして木星は自分の月をもっていることなどを人々に示しました。

 

この宇宙の得ダネは、チャンドラX線観測衛星の記事によります。

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