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地球がほほえんだ日
2013年7月23日

  とってもすごくて、とっても大きなことで、とっても新しく、そしてとってもすばらしい出来事が、つい最近おきました!

  2013年7月19日、土星探査機カッシーニが、地球から10億kmもはなれた土星をまわる軌道の上で姿勢をかえて、地球の写真を撮ったのです! タイミングをぴったりにしたので、かがやく太陽の光は土星のかげに入って見えません。美しい土星の輪は写真の中央にうすく、大きく、全体が写っています。そして地球は遠くのかすかな青い点として見えます。それはとってもちっちゃな点に見えるでしょうが、でも私たちみんながその中にいるのです。何十億人もの私たちがです。

  地球も入った土星全体の写真を、自然光で撮影することができたのは今回が初めてです。ですからこれは、人間の目でそこから見えるようすとぴったり同じです! これは、宇宙から撮った私たちの壊れやすい家、地球の写真の貴重な一枚となることでしょう。その貴重な写真には、1968年にアポロ宇宙船の乗組員が月面探査のときに、およそ地球から38万km向こうから撮った有名な「地球の出」や、1990年、「淡い青い点」として無人探査機ボイジャー1号が地球から60億km向こうの宇宙空間を飛行中に撮った写真が含まれています。

  今回のできごとは、私たちの美しい青い海のある惑星がどんなに特別であるか、そしてそこに住む生命がどんなに大切なものであるかを知る大きなチャンスになりました。ところであなたはこの記念すべき瞬間に、どうしていましたか? あなたは、このちっちゃな薄く青い点の上で生きる喜びに、ほかの人たちといっしょに心から笑って暮らしていましたか?

知っ得ダネ

  小さなカッシーニ探査機にとって、地球から土星までは7年間もかかる長い旅でした。それは、ほかの惑星の重力を数回利用し、加速していかなければならず、およそ35億kmほど飛んで、やっと土星の軌道に入ったのです!

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