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近くの星での健康被害
2014年3月7日

  私たちは、なにげない日々の生活の中では宇宙はとても遠い存在のように感じています。しかしよく考えてみると、地球だって宇宙の一部です。私たちの地球は、他のすべての惑星や恒星とともに、いや銀河たちとともにさえ、宇宙をまわって動いているのです。そして地球も他の天体とおなじ基本的な元素あるいは物質からできています。

  天文学者たちは、最近、このような基本物質の一つである一酸化炭素が、がか座のベーター星の近くに大量にあることを見つけました。一酸化炭素は化学物質の一つで、地球上にもあり、何かを燃やしたときに出るもので、例えば森林火災や火山から出てきます。

  がか座のベーター星は惑星を1つもっていて、宇宙のガスとチリによる巨大な円ばんにとり囲まれています。その惑星は、このほこりっぽい円ばんから形成されました。

  新しい観測によると、この円ばんには、たくさんの一酸化炭素ガスが含まれています。そのことがどうして面白いのかですって? なぜなら一酸化炭素ガスは星から来る光によって簡単に、短時間で分解してしまうものなのです。ですから、どうしてその一酸化炭素ガスができたのか、とか、なぜこわれて無くならないのか、ということがナゾなのです。

  天文学者たちは、その一酸化炭素は、ほこりっぽい円ばんの中にある彗星や小惑星、それに小型の惑星などから、常に供給(きょうきゅう)されているのだと考えています。これら円ばんの中にあるすべての天体は、大量の凍った一酸化炭素を持っているはずです。そしてそれらの天体が、互いにぶつかって粉々に分解するときに一酸化炭素を円ばんの中に放出するのだと考えられます。

  水と同じように一酸化炭素もちがった状態になります。彗星や小惑星のなかであれば一酸化炭素は凍った固体です。ちょうど周囲がとても冷たいときに、水が氷に変わるのとにています。ガスとチリの円ばんの中では、熱い飲み物から立ち上る水蒸気のように、一酸化炭素は気体になっています。

  がか座のベーター星の周りにガスを供給するためには、5分毎に1つ、大きな彗星が完全に消滅(しょうめつ)していなくてはいけません!

知っ得ダネ

  この一酸化炭素の雲がとっても遠くで発見されたことは、それが私たちや他の動物に猛毒(もうどく)であることを考えると、とっても幸運なことです。

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