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電波を出す小さな赤い星では、昼も夜もラジオ放送しているよ
2016年4月25日

太陽フレアって聞いたことがありますか?太陽フレアは太陽の表面で起こる大きな爆発です。爆発が起こると、何十億もの小さなつぶつぶが宇宙に飛び出します。

このような電気をおびた粒子が地球に届くと、美しいオーロラが発生します。(オーロラのことを北極光または南極光ともいいます。)しかしその粒子は、電波での通信をじゃましたり、発電所や人工衛星にダメージをあたえたりもします。

小さな星で起きるフレアは、太陽のようなもっと大きな星に比べると、小さく弱いと思うかもしれません。しかしアルマ望遠鏡は、太陽の10倍軽い赤い星で、びっくりするほど大きいフレアを発見しました。

フレアが起きている間に、この小さな赤い星は、太陽が出す電波の1万倍もの強い電波を放出しました。

電気をおびた小さなつぶつぶが、びっくりするほど早く動きまわると、電波が発生します。この小さな赤い星が、これだけのものすごい電波を出すことができる方法はたったひとつ。そう、大きなフレアが次から次へと起こっているに違いありません。

小さな赤い星々は、惑星を持っていることが多いです。でも、この星は惑星を持ってほしくないですね。惑星に生命がいたなら、星からの強い電波を何度も何度もうけて、あっという間に全滅してしまうでしょう。

知っ得ダネ

小さな赤い星---赤色矮星(せきしょくわいせい)といいます---は、ほかの星々に比べて温度が低いため、赤い色をしています。ガスの炎を考えてみて下さい。炎の上の部分は一番温度が低く、赤く光っており、燃料に近くて一番温度が高い部分は、青く光っています。

この記事は、アルマ望遠鏡からの報道発表によっています。

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