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恒(こう)星ですか、惑(わく)星ですか? いいえ、褐色矮星(かっしょくわいせい)ですね
2017年7月13日

宇宙ではガスの雲が収縮するにつれて、密度が高くなり、そして熱くなります。中心部の温度が1000万度に達すると、ガスのかたまりはいよいよ明るい新しい星としての一生をはじめます。

しかし、すべての縮んでいく雲が、恒星として生まれるのに必要な超高温に達するわけではありません。時にはうまくいかず、失敗した星、または「褐色矮星」といわれるものもあります。

褐色矮星はある程度は高温なので、恒星のように自ら光ります。赤く光り、リモコンに使われる光のように、目には見えない赤外線を放ちます。しかし、褐色矮星は恒星よりも小さくてうす暗くて冷たいです。

こんな事から、ぱっと見つけにくくなります。今のところ、銀河系では3000個しか見つかっていませんが、天文学者たちは、宇宙にはもっとたくさんの褐色矮星がひそんでいると考えています。

実際に、これらの明るくかがやけなかった星を探している科学者のチームは、恒星2つにつき1つの褐色矮星を、ある場所においてですがいくつか発見しました。

同じことが私たちの銀河全体で期待できるとすると、天の川銀河系内の褐色矮星の総数は1千億個以上、数字を並べると100,000,000,000個なんです。

そして、この大まかな見積もりでは、最も小さくて暗い褐色矮星はふくまれていないので、その数は実にはるかに多くなる可能性があります!

知っ得ダネ

褐色矮星は、木星や土星などガス巨大惑星と恒星の中間にあたります。自らの光で輝き、恒星のように惑星を持つこともできますが、惑星のような大気や雲、嵐もあります。

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