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地球の肺をまもる人工衛星
2018年6月15日

  地球の海はとっても豊かです。海の中には、やっと生物といえるような、とっても小さな生き物から、生命の歴史のなかで最大級の生き物までがすんでいます。海は、凍(こお)るところもあれば、すごく熱かったり、太陽の光が明るくさす浅瀬から、地球で一番暗いところの深海までと、いろいろとあって、この地球上で一番わくわくする場所なんです。 でももっと大切なことは、海の健康が生物にとっての基本だということです。生物は海によって食べていけるのです。そして海は水をきれいにし、気候をおだやかにし、私たちに役立つ薬だってたくさんとれる場所なのです。でもそれらの中で最も重要なことは、私たちが呼吸する酸素のほとんどが海の働きによって作り出されていることです。海は私たち地球にとって、息をするときの肺のようなものです。

  このように重要な海ですから、毎年6月に世界海の日という行事がもたれています。この日は、この青い星・地球にすむ人々がいっしょになって海をたたえ、みんなの海を守ろうと行動するのです。

  今年の世界海の日には、最近打ち上げられたセンチネル3という人工衛星から写された、すばらしい最新画像が公開されました。この上にあるのは、私たちの頭上800kmから地球を見おろして写した一枚です。

  この写真には、とってもまれなことですが、雲一つ見えない北ヨーロッパ全体が写っています。ノルウェーにある雪のつもった山々や、北極海に見える植物プランクトン(海面近くにものすごくたくさんいます)のふきだまりがわかりますか?

  でもセンチネル3は、きれいな写真をとる以上の大事なことをするために地球の周りを回っています。この衛星には、水温、色、そして水面の高さなどを正確に測るための最新の技術が備わっています。

  衛星を使って、毎日毎日、何年もデーターを集めて、長い間に海はどうなるのかみていきましょう。 海水面の変動や海の汚染(おせん)がどうなっているか、そして植物プランクトンが大発生していないかなどを知ることができるはずです。それらの情報を武器に、私たちは地球の肺といもいえる海をきれいに、そして健康であるように保つことに役立てることができます。

知っ得ダネ

   私たちの一人一人、だれもが海を守ることに参加できます。限りある資源として魚を買うことや、プラスチック製品の使用をへらす、そして海岸の掃除に参加することもできるのです。

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