みなさん、お気に入りの物を集めるのは好きですか?フィギュアやシール、あるいは切手や貝がらを集めるのが好きな人も、ポケモンを全部ゲットしたい人もいるでしょう。集めるのは楽しいだけでなく、コレクションからすごいことに気づくこともあります。集めた切手の共通点や、貝がらの中にいた生き物のことがわかるかもしれません。
日本の天文学者のグループは、めずらしい超新星(ちょうしんせい)の写真を1800枚集めました。これだけたくさんの超新星を見つけるために、6ヶ月間かけて、ものすごく広いはん囲の夜空の写真をとったのです。そして、とつ然明るくなってやがて消えてゆく光を見つけ出していったのです。
大きな星は一生の終わりが近づくと、外側の部分を激しく宇宙にふき飛ばします。このばく発はとても明るく、光が暗くなって消えてしまうまでに何ヶ月もかかることもあります。これが、超新星とよばれるばく発の正体です。
長い間明るいままでいる超新星は、宇宙のぼう張を調べる時に役立ちます。そのために、それぞれの超新星が、地球からどのくらい遠いかを測るのです。
この大きな超新星コレクションを使って、天文学者は超新星と宇宙ぼう張について、もっとくわしく調べようとしています。宇宙がどのようにぼう張し続けているのかを知ることで、ダークエネルギーとよばれる、なぞの力についても理解したいのです。宇宙がますます速くぼう張しているのは、ダークエネルギーのせいかもしれないのですから。
画像クレジット:ESO, M. Kornmesser
知っ得ダネ
超新星ばく発が起こると、最高毎秒4万キロメートルもの速さで物がふき飛ばされます。この速さだと、地球から月までたった10秒で着きます。(数字の引用元)
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